宵山とアコースティックなライブ時間

宵山の明



補講帰りそのままの足で祇園祭に行ってまいりました。
予想通り凄い人でした。
上背のある俺は頭一個飛び出るだけまだマシですが。
(よく人の多いライブでは助かります)
田舎出身の俺には、こんな人込みは初めてなのでした。


一頻りうんざりした後、
音屋AFTER BEATというライブハウスに足を運び、
FAKE SPEARさんのライブを拝見させて戴きました。

酔っ払いの撮影につき、センスの無い構図となっております。
申し訳無いです。


彼等には最近よくライブに誘ってもらっているので、
対バンの演奏も含めて大変楽しませてもらってます。
今日はアコギを使うアーティストが多く、しっとりしていました。
どの演奏者も素晴らしく、
「アコースティックな曲もいいな」と、素直に感心しました。
アコギは音の当て方・取り方次第で音の質感がとても変わる、
という今更なことを改めて感じました。特に和音でなく単音の場合。
曲調に合わせて、
マイクを直で当てて、弦の弾く音も拾う取り方が良いのか、
それともピンマイクで内部の反響音を拾うか、
はたまたエレアコでアウトさせるか。
どの人(演奏者・PA)もちゃんと考えているんだろうな、
と勝手に想像していました。


このアフタービートは初めて来たのですが、
ライブハウスというよりライブバーという雰囲気です。
酒と間接照明とアコースティックな音楽。
最高です。


京都はこの様な形態の箱が多く、
俺がスタッフパスで入れてもらってライブレポートをしていた、
滋賀の有名なライブハウスとはまた違った音楽が聴けます。
その滋賀の箱はパンク・メロコアが主流で、
多様な音楽を聴く、というより、盛り上がってナンボな所なのです。
音はいいし、有名な人はよくツアーに来ますけれどね。
FSの皆さんは昔の曲のアレンジを変えたりしていて、
なかなか変化に富んだ楽しい時間を与えてくれました。


残り1バンドいましたが、また祇園祭で友人達と合流です。
(対バンも全部見るのがポリシーではありますが、時間の都合で)
食い倒れました。
最近ろくに飯を食べていなかったので、
ちょっと調子に乗ったらすぐ吐きそうになりました。
ていうか、正直少し吐きましたがね。
明らかに酒のせいではありません。
危うく宵山の夜、情緒溢れる町並みに、
俺の吐瀉物をリバースするところでした。そこは根性でカバーです。
それはさておき、なかなか幻想的な和式照明の風情を楽しめました。
祇園祭を在学中から取材している先輩にもお会いし、
この京文化の影響力を実感することができました。


祭りに酔いしれる人々を尻目に帰路に着きました。
人込みはもうお腹いっぱいですが、
祭り文化の空気に魅せられる人がいることも分かる気がします。


そんな夜です。